当店は、食事と販売、ふたつのサービスを提供するカニの専門店です。決して安くはない食材を扱う店だからこそ、お客さまとの出会いを一期一会と肝に銘じ、妥協なき1パイを求めます。
カニの目利きは大変難しいものです。信頼できるカニ屋さんに巡り合わなければ、おいしいカニはなかなか食べられません。
鮮度が自慢のかに大将!ご提供するのは『レベル4』以上の最上のカニ
かに大将は、活かにを専門に、料理と販売(通信販売・地方発送)をし、皆様に喜んで頂く努力をしております。なぜ活かになのか?というと、ボイルしてあるカニを仕入れるには、問題があるからです。
死んだカニを『オチ』といいますが、オチガニをボイルすると身が溶けたようになったり、または、ボソボソになったりします。私に言わせれば、オチガニはゴミと一緒です。ボイルしてしまったかには、活ゆでなのかオチゆでなのか、見分けがとても難しく、開いてみないとわからないのが現状です。でも、開いて見たのでは商品にはなりません。そういった理由から、私は活にこだわっています。
一言でカニと言っても、良いものから悪いものまで、色々です。脱皮する前を『二枚皮』、脱皮したてのカニを『若』、それから少し時間が経って、一番良い状態(美味しい時期)を『堅』と言います。カニは脱皮を繰り返しどんどん大きくなっていきます。
図はわかりやすいように数字で書いておりますが、4、5なら商品にはなりますが、1、2、3は商品にはなりません。どの状態のかにを買うかで価格がまったく違います。また、取れた場所によって値段が違います。素人にはそこがわかりません。かに大将では、必ず4以上のかにをご提供しております。特に上若の状態が店主のおすすめです。
食べればわかると思いますが、よく聞くのが、『どこどこで売っていたかには1,000円だったのに、おたくは2,000円もするのネ!ちょっと高くない?』という言葉です。いったいそのかにはどこで取れたかにで、どのランクのかにで、オチなのか、活なのか、何キロのかになのか…?など、教えてもらいたくなります。価格だけを言われてしまっても判断のしようがないのですが、ひとつだけ言えることは、『安く売っているかにはその程度の価値しかない』ということです。
ただ自信を持っていえることは、当店のかには、私自身が漁港まで仕入れに行っていますので、良いもので、かつリーズナブルに提供できるということです。どうぞ本当に美味しいかにの味をぜひ味わってみてください。
かに大将のカニが、お客さまの笑顔、喜びにつながりますように…
数年前、カニを食べに来たご夫婦がいらっしゃった時のことです。「本当においしかった」と、大変喜んでいただき、その場でご夫妻とお話をさせてもらうと、どうも奥さまの顔色が良くないご様子…。奥さまはその時、末期ガンに冒されていたとのことで、言葉につまりました。
このご夫婦とお話させてもらったことによって、カニはやはり、特別な食べ物なのだと実感させていただきました。
病気ではなくても、大切なお客さまの接待、大切な記念日など、どんな方がどんな思いでご来店いただくのかわかりません。決して安い物ではないので、期待を裏切らないよう、いつも最高のカニ、最上のカニをご提供しなくてはならないと、肝に命じております。大切なお客さまの思いに対して、決して手抜きは出来ません。
私は自分で保冷車を運転してカニを仕入れ、自分でカニをボイルし、自分でかにをさばいております。全責任は自分にあります。
ひとつひとつのカニに時間をかけるため、お食事にご来店いただく場合も、地方発送の場合も、手が間に合わなく、ご遠慮いただくこともあるかと思います。しかし、これは決して品質を落とさないため、納得のいく仕事をさせていただくために、そして、お客さまにご満足していただくために必要なことと思い、そういう時は大変申し訳ございませんが、あらかじめご了承いただけると幸いです。
地方発送は一日に10件位までしか承れません。また、お食事はなるべくご予約をお願いしております。
私はカニを売っておりますが、カニを通してお客さまの笑顔、喜び、そして信頼と感動を大切に、仕事をしたいと思っております。